【日本の風水思想】
風水の発祥は、古代中国にさかのぼります。
その風水が、
日本にやってきて約1,400年ともいわれています。
風水にはいろいろな流派がありますが
長い間、さまざまな根拠に裏づけされた日本流の考えも出てきました。
例えば、昔は山や川などの自然が多く
気の流れも山の尾根や川を基盤に語られてきたわけです。
でも、今の日本、特に都心部では
山や川を基準に考えるのもなかなか難しくなります。
そこで、山はビルで、川は道路や電車の線路で
考えるようになってきました。
その他にも
日本の風水でよく耳にする「鬼門」や「裏鬼門」は
中国では重視されていません。
日本列島は
北東(鬼門)から南西(裏鬼門)に伸びています。
日本に風水が伝わったといわれる奈良時代
戦や災害などの多くが北東方向や南西方向へと移動していったため
鬼門や裏鬼門という思想ができたといわれています。
巒頭のところでお話しした
「四神相応」にも少し違いがあるようです。
中国では、三方を山で囲まれた盆地の地形をいいますが
日本では「北に大きな山、東に川もしくは森
西に大きな道もしくは岩山で、南は平地か池があると良い」
ともされています。
風水にはいろいろな流派、いろいろな考えがありますので
ひとつの思想として読んでくださいね。