【五行説と風水】
この世の中は
「陰と陽という相反する2つのものでできている」という
お話をしました。
今回は、陰陽説と同様に東洋医学や風水の基本となる思想
「五行説」について少しお話します。
五行説は、
陰陽説よりもう少し後の紀元前400年頃からといわれています。
「すべてのものは木、火、土、金、水の5つの元素に分けられ
お互いに影響し合って宇宙が成り立っている」という思想です。
自然界のすべては「木、火、土、金、水」の5つに分けられます。
例えば家の中で見てみると・・・
木:フローリングの床、木製の棚
火:ガスコンロ、レンジ、自動車
土:土間、陶器の置物や食器
金:お金、貴金属、ドアのハンドル
水:流し台やお風呂など水回り、水槽
風水では、この5つの性質や相性
バランスなどをみて、気の流れを調整していきます。
【五行の相性】
「あの人とは、なぜか相性が合わない」とか
「あの人に、いつも助けてもらってる」など・・・
人には相性があるように、ものにも相性があります。
【相生の関係】
お互いに助け合って、運気が上がる関係
(a)生じる:相手を助けてあげる(相手にエネルギーをあげる)
(b)生じられる:相手から助けてもらう(相手からエネルギーをもらう)
【相剋の関係】
対立し合って、運気を下げてしまう関係
(c)剋する:相手からエネルギーを奪ってしまう(自分のエネルギーも減る)
(d)剋される:相手にエネルギーを奪われてしまう
【(e)比和の関係】
同じ五行同士で、お互いに強め合う関係
五行の関係でみてみましょう。
- 生じる関係
木 → 火 木は燃えると火を生むので、火は強くなる
火 → 土 火は燃えると灰になるので、土は強くなる
土 → 金 土の中から鉱物が発掘されるので、金は強くなる
金 → 水 鉱物は冷やすと表面に水分がつくので、水は強くなる
水 → 木 水は樹木を潤すので、木は強くなる
※(b)生じられる関係は(a)の反対です。
(c)剋する関係
木 → 土 樹木は土の養分を奪う
土 → 水 土は水を吸収する
水 → 火 水は火を消火する
火 → 金 火は金を溶かす
金 → 木 金は樹木を傷つける
※(d)剋される関係は(c)の反対です。
単に「あの人とは相生の関係だから良い」とか
「相剋の関係だから付き合わない」と考えるのではなく
相剋にあたる人は、自分にないものを持っていて
刺激を与えてくれる
というように
ポジティブにとらえること。
九星気学であらわされるさまざまな個性を認め、
利用することが風水にとって大切なことになります。